オークラウロ OKRAULO
2012年1月発売の記念すべき1stアルバム。
80年ぶりに蘇ったオークラウロを演奏したのは尺八奏者・小湊昭尚。使用しているのは、昭和10年の公表以前に試作された「大倉式尺八」。貴重な戦前のオリジナル管の1管です。
演奏に際しては泉州尺八工房の三塚幸彦氏が制作した改良型の頭部管を用いていますが、トラックNo.7のみオリジナルの頭部管を用いているので、どちらもお悦しみ頂ければ幸いです。
ピアノ演奏と作曲・アレンジを保坂修平が担当しました。懐かしさと新しさが入り混じる独特の音色、そして歌心溢れる演奏を是非ご一聴ください。
小湊昭尚 Akihisa Kominato (オークラウロ)
保坂修平 Shuhei Hosaka (ピアノ)
1.朔太郎のテーマ(保坂修平 作曲)
2.山の朝(平尾貴四男 作曲)
3.この道(山田耕筰 作曲/保坂修平 編曲)
4.オークラウロのためのアリア(保坂修平 作曲)
5.ろまん燈籠(保坂修平 作曲)
6.シャガールの恋人たち(保坂修平 作曲)
7. 庭の千草(アイルランド民謡/保坂修平 編曲)
8. 《さくらさくら》の主題による即興曲(原曲:日本古歌)
2011年10月24日
東京・狛江エプタザールにて収録
録音・編集 PAPA X inc.
企画・制作 公益財団法人大倉文化財団・大倉集古館
オークラウロ OKRAULO 2
-Rainbow prism-
2,000円
2015年8月発売の2nd アルバム。サブタイトルの《Rainbow prism》は、初めての試みとなったソプラノ、アルト、バスのオークラウロ・トリオが作り出す三角形のプリズムを通して、奏者と作編曲者総勢7名それぞれが織りなす虹色の光をイメージして名付けました。それは、オークラウロの未来を予感させる各楽曲の個性のきらめきでもあります。それぞれの楽曲を個別にお楽しみ頂けるのは勿論のこと、アルバムに収録されたすべての曲を演奏し、「オークラウロの新しい可能性の広がりに確かな手応えを感じた」という尺八・オークラウロ奏者の小湊昭尚が歌わせる色とりどりの音色の広がりを、是非とも全曲を通じて感じていただければ幸いです。
小湊昭尚 Akihisa Kominato (ソプラノ・オークラウロ)
松下尚暉 Naoki Matsushita (アルト・オークラウロ)
元永拓 Hiromu Motonaga (バス・オークラウロ)
愛川聡 Satoshi Aikawa (ギター、作曲、アレンジ)
齋藤純一 Jun’ichi Saito (ギター、アレンジ)
土屋雄作 Yusaku Tsuchiya (ヴァイオリン、作曲)
大曽根浩範 Hironori Osone (作曲)
1.たゆたう(土屋雄作作曲)
2. Blue Heaven(Walter Donaldson作曲/齋藤純一編曲)
3浜辺の歌(成田為三作曲/大曽根浩範編曲)
4.祈りの舞(大曽根浩範作曲)
5.Spiritual Rebirth(愛川聡作曲)
6.リンゴ追分(米山正夫作曲/愛川聡編曲)
7.Comin’ Thro’ the Rye(スコットランド民謡/齋藤純一編曲)
8.The Water is Wide(スコットランド民謡/齋藤純一編曲)
9.空を翔ける風になって(大曽根浩範作曲)
10.越境(土屋雄作作曲)
2015年6月8日、9日
東京・五反田文化センター音楽ホールにて収録
録音・編集 コジマ録音
企画・制作 公益財団法人大倉文化財団・大倉集古館
大倉喜七郎とオークラウロ
1,000円
大倉喜七郎によるオークラウロの考案・制作から、楽団の活躍、そして衰退までの歴史を、豊富な写真資料とともに解説した唯一のオークラウロ関連書籍。全50ページ。
詳細な関連年表や、嶋和彦(浜松市楽器博物館館長)と小湊昭尚(オークラウロ奏者)と田中知佐子(著者)、3氏による座談会の特別企画の様子も収録された、オークラウロ書籍の決定版。
2019年9月6日改訂再発行
編集 大倉集古館
著者 田中知佐子
企画・発行 公益財団法人大倉文化財団・
大倉集古館